ここだけ?の話
歯医者のネタ、つぶやき をまとめたページです。
医療機関の広告規制
厚労省が医療機関の行き過ぎた広告を厳しく監視する仕組みができました。
昔は、ひどかったんですよw
検索サイトに自院の広告を出して、ネット検索で上位に表示される【SEO対策】をして、YouTubeチャンネルで宣伝をして… 派手にネットやマスコミ出演で集客(集患者)をやるビジネスモデルを完成させたのは、某センセですw
厚労省のガイドライン「
医療広告規制におけるウェブサイト等の事例解説書 第5版」に書かれている やっちゃダメなことを全部やっていました。
今となっては笑い話の黒歴史ですねw
歯がしみる
「歯がしみる」のは、冷たい、熱いの温度でしみるのか? 甘い辛いの味でしみるのか?で違ってきます。
食べ物を噛んで しみることもあります。
熱い物がしみるのは、冷たい物がしみるよりは、ヤバいことが多いです。
どの歯が痛いのか わからない
人は、【痛い歯が どの歯なのか?わからない生き物】です。
痛い歯を区別できるのは、左右だけです。
痛い歯の場所は、前後や上下で わからないので、顎全体の写真(オルソパントモ)や上下前後に範囲を広げて、何枚もレントゲン写真を撮ります。
ただし、ヒビが入った歯は レントゲン写真に写らないので 様子を見ることがあります。
詰め物が取れたらどうするか?
取れたものを見てください。
金属の詰め物や かぶせ が 取れたのであれば、付け直すことができます。
取れた物は、なくさないように 持ってきてください。
ただし、歯が欠けていたり、詰め物が ゆがんで入らない時は 付け直せません。
痛みがなければ、2、3週間 経っても、大丈夫です。
取れた歯で 固い物をかむと さらに壊れるので 注意してください。
熱い冷たいで しみ続ける、痛みが止まらない時は、神経をとらなければならないので 治療回数/期間がかかります。
奥歯の虫歯の詰め物で、白い つめもの が良いのか?金属の つめものが良いのか?
結論から言うと、奥歯の つめもの は、金合金の つめもの を入れるのがベストです。
奥歯は、力が かかります。歯と同じように すり減る、割れにくい、粘りのある 貴金属が 好ましい。
ただし、金ピカの つめもの は、自費治療になります。金の価格が 1gあたり 1.4万円ですから 値段は高いですよ!
保険でできる 金属の つめもの 【インレー、MC】 は、12%金-銀-パラジウム合金です。
12%金-銀-パラジウム合金って 一応 金合金なんですが、見た目が銀色のため 口の中では黒く見えるのが欠点です。
でも、鋳造して作るので精度もよく、昔からの定番の治療修復方法です。
ここ5年で、光学印象(3Dスキャナ)とCAD/CAMシステムの解像度(精度)が すごく良くなりました。
なので、白い陶材(セラミック)ブロックを削り出して 奥歯に入れる【セラミック インレー/クラウン】が、はやっています。
見た目は抜群。保険でできる 白い樹脂のカブセや つめもの と違って、すり減りにくい(耐摩耗性あり)。
陶材なので 固くもろいから 割れやすい。だから、厚さが必要で 歯を大きく削らなきゃいけない。
それに、いくら 3Dスキャナと削り出すCAM(工作機械)の解像度/精度が良くなったとはいえ… 鋳造の金合金のつめもの(インレー)と比べて、物性、適合性は劣ります。
セラミックのカブセや つめもの の”適合が悪い、もろく欠けやすい”欠点を 強力な接着剤で ごまかしている… というのが 本当のところです。
その辺のメリット デメリットの説明を 受けた上で、やってください。
歯のホワイトニング(自由診療)の欠点、問題点
歯を白くするホワイトニングのダメな点・デメリットについて解説しましょう。
問題点は、3つ
@ 日本人の歯は、元々 黄色(クリーム色)で 白い歯ではない
A 歯の表面を粗造(そぞう、細かい凹凸を作る)にして 白く見せている
B 歯の表面は 再石灰化で 修復されて透明になるので 1か月で元の黄色に戻る
日本人の歯は、エナメル質が薄く透明です。黄色い象牙質が透けて見えます。
夏に食べる「水まんじゅう」の あんこ が透けてみえているのをイメージしてください。
歯を白く見せるために、薬剤で 透明なエナメル質表面を すりガラスのように 白く曇らせます。
ホワイトニング薬剤の主成分は、高濃度の過酸化水素や過酸化尿素です。
つまり、歯の表面についた黒い汚れを酸素系漂白剤で白くしているだけなのです。
元々 黄色い歯の中の象牙質まで 白くなるわけではありません。
そもそも、過酸化水素 (酸素系漂白剤)の有効成分 ラジカルO2は、発がん性物質です。
なので、歯肉を守るための光で固まるプロテクターをつけて ブリーチングやるでしょ?
歯の表面を粗造(細かい凹凸)にして”すりガラス状"にしても、唾液によって再石灰化して透明に戻ります。
白っぽくなった歯は、3,4週間経てば 元の黄色い歯に戻ります。
大切なことなので繰り返します。【日本人の健康な歯は クリーム色です。白い歯ではありません!】
「ホワイトニング 津山」とかで検索している人は、こういったデメリットも説明を受けてやってくださいね。
ちなみに、うちでは、ホワイトニング(自費治療)を やっていません。
茶渋や 歯石になる前の固い歯垢をとる(ペーストで磨く)のであれば、歯面清掃(保険治療)が 2か月に1度できます。
痛くない歯科治療(無痛歯科治療)という 無理難題。
自分の都合の良いことだけで 世の中が回ってくれたら 本当に 楽に生きていけるでしょう。
でも、現実は…。 自分の思うようにできないことばかりで うんざりの日々です。
大切なことなので、何回も言います。
痛くない歯科治療だけでは、きちんと治療ができません。
まず、初診でやる 歯周病検査。
チクチクと歯ぐきの深さ(歯周ポケット)を めもりの付いた針金をさして 測ります。
プスプスと歯ぐきに刺せば痛いです。炎症があると痛さが増しますから、患者さんのしかめっ面で分かります。
歯周病治療。
歯ぐきの中にある歯石を ちゃんと取ろうとすると かなり痛いです。血も出ます。
なので、2回、3回に分けて歯石を取って、歯ぐきがなおるの(1か月くらい)を待って、また歯周病検査をします。
虫歯を削って詰める治療。
浅い虫歯は、麻酔注射せずに、そのまま削ります。歯(象牙質)を削れば 当然痛いです。
神経に近づくと さらに痛くなる。患者さんの 顔のゆがみ方をみつつ、神経の出る出ないのギリギリを削ることができます。
虫歯が深すぎて 神経を削った瞬間、ものすごく痛いので すぐに分かります。その時は 痛いことして ごめんなさい。
根っこの治療【根管治療】。
根の先まで掃除するんですけど、ほじ(ホジホジす)る針が 根の先を突き抜けると痛いんです。
神経の取り残しがあると、腐って根尖病巣(こんせんびょうそう、根の先に膿がたまる)や 痛みが消えずに かめない歯になります。
歯の中の汚れ(腐った神経)を完全に取り除くためには、患者さんの痛い顔をみながら ホジホジ掃除するしかない。
麻酔注射しなきゃいけないほど痛い。
深い虫歯で ひどく痛んでいる歯を治療する時や 治療できずに歯を抜くときは、さすがに麻酔をしますよ。
でも、炎症がある歯って 麻酔が効かないんです。患者さんが痛がる中、やらなきゃいけない。
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